ドライオーガズムとは?

▼ドライオーガズムとは?

前立腺を刺激

射精を伴うオーガズムをウェットオーガズムと呼ぶのに対し、射精を伴わないオーガズムをドライオーガズムといいます。

ウェットオーガズムは主にペニスが刺激されることによって得られますが、ドライオーガズムは前立腺に刺激を与えることで得られます。

前立腺は男性のみにある臓器で、精液の一部となる前立腺液を分泌している臓器です。生殖機能において大切な役割がある臓器ですが、まだナゾの部分も多い臓器です。ペニスの裏側にあり、ペニスのように外部に出ていないため、刺激を与えるには肛門内から主に前立腺マッサージ器や指を使って行います。

メリットとデメリット

前立腺に刺激を与えることにより得られるドライオーガズムは、肛門内から行うので、最初は誰でも抵抗があるでしょう。また通常前立腺マッサージ器を肛門に挿入して行うため、男性ならば誰でも違和感を感じるはずです。

しかしそれらを我慢して最終的にドライオーガズムに到達すれば、大きなメリットが待っています。

また、デメリットもありますがそのほとんどが当初の不慣れな時期に起こるもので、ひとたびドライオーガズムに到達してしまえば、大して気になるものではないでしょう。

メリット

・射精の何倍もの快感
射精の快感は一瞬で終わってしまいますが、ドライオーガズムの場合、それがずっと続きます。しかも射精よりも何倍も気持ちいいのです。

・連続してオーガズムを得られる
射精した後、男性の脳内ではプロラクチンというホルモンが生成されます。このホルモンによって男性は性的興奮から一気に冷めたり、眠気を感じたりしてしまいます。また物理的にペニスが再び勃起可能になるまで待たなければなりません。
ドライオーガズムの場合このホルモンが生成されず、そのまま何度でもオーガズムを得ることが可能です。

・ウェットオーガズム時の快感も増大する
オーガズム時の快感は前立腺と密接な関係があります。前立腺を巧く刺激することによって、前立腺の感度を上げれば、結果ウェットオーガズム時の快感も増すとされています。

・早漏の改善など
前立腺を刺激して快感を得る方法をマスターすると、性交時に射精しそうになったときにある程度射精管理が出来るようになると言われています。意識を前立腺に持っていくことにより、射精から気を逸らすことが出来るようになるのです。

デメリット

・長期のトレーニングが必要
前立腺の開発は、ほとんどの人にとって未知の領域であり、またある程度の試行錯誤が必要で、要領を得るまでに時間を要します。初めは違和感以外何も感じない場合がほとんどです。

・準備がやや煩雑
肛門内から刺激を与えるために、肛門の洗浄などの下準備に手間がかかります。

・女性ホルモンが増える可能性
個人差はありますが、前立腺が刺激されると強烈な快感を感じる一方で女性ホルモンも同時に分泌されます。
ただしこれらは身体的特徴を変えるようなレベルではないので、とくに気にする必要はないでしょう。

▼前立腺マッサージの流れ

1.直腸洗浄

排便後、直腸内に便はほとんど残りませんが、衛生的にプレイするため、また直腸内に異物があるとスムーズなマッサージが行えないため、使用前に直腸洗浄をよく行います。温水の注入、排出を数回繰り返せば、直腸は完全にきれいになります。
浣腸やウォッシュレット、専用の器具等を使います。

2.ローション

肛門から器具がスムーズに直腸内に入り、また前立腺をまんべんなくマッサージするにはローションが必須です。
ローションは多くの種類があります。自分に合ったものを選んでください。肛門だけでなく直腸の内部にも充分な量を塗ってください。

3.体勢

リラックスできる体勢が基本です。横たわり、仰向け、うつ伏せ等、自分でやりやすい体勢を探してください。

4.前立腺マッサージ器の挿入

リラックスした状態で挿入してください。はじめは何もせず、静かに呼吸します。
その後PC筋を使って前立腺マッサージ器を動かしていきます。

1~4を3日~1週間に一度程度の頻度で繰り返し行ってください。
初めは何も感じないことがほとんどですが、正しい刺激を繰り返せば次第に快感を感じるようになります。

▼前立腺マッサージ器具

ドライオーガズムを達成するために、必要なアイテムとして、エネマグラという器具があります。

もともとは医療用に開発された器具ですが、現在は、前立腺マッサージ、開発が主な役割になっています。

最近では電動のものなども開発され、個人のニーズに応えるべく、続々と新製品が発売されています。

前立腺マッサージは指でも行えますが、専門の風俗など第三者にしてもらわない限りツボを的確に刺激するのが難しく、また体勢的にも無理があるので、初心者から上級者まで、ほぼ自動的にツボをマッサージすることが出来る器具を使用するのがスタンダードとなっています。

アネロス

バッテリーを使わずに、また挿入後は手も一切使わずに前立腺を刺激出来る器具です。
膣の緩みや尿漏れなどを改善する女性用モデルや男女兼用モデルもあります。

ネクサス

業界に先駆けて前立腺マッサージ器にバイブレーション機能やモーション機能を装備したことで知られています。
前立腺を独特の動きで刺激するREVOシリーズは、他社の製品では得られない刺激が得られると話題を呼び、世界中で爆発的なヒットとなっています。

ドライオーガズム アイテム一覧

▼心の準備・環境

メンタル面

前立腺マッサージがもたらすドライオーガズムは、ウェットオーガズムと根本的に異なるものです。通常のオナニーの概念は捨ててください。性的に興奮するようなものも必要ありませんし、却って邪魔になるかもしれません。

どちらかというと受け身のオーガズムなので、自分が女性にすり替わった状況を想像したほうが、気持ち的に集中出来るでしょう。

また慣れないうちはどうしても意識がペニスに行ってしまうかもしれませんが(ドライオーガズムでは通常勃起しません)、なるべく前立腺に集中、またはとくに何も考えずに行うのがよいでしょう。

環境

とにかく集中出来る環境を作ってください。慣れないうちはとくに、何かに気が逸れることなく、黙々とトレーニング出来る環境が必要です。
部屋を真っ暗にして静かな空間を作り、リラックスして行っている人が多いようです。

一人暮らしではない人は、ラブホテルなどを利用するのもいいかもしれません。

▼まとめ

ドライオーガズムについてざっと見てきました。いかがでしたでしょうか。

体力の消耗がほぼない点や、受ける快感の度合いが普通の射精の何倍もある、連続して快感を得られるなど、通常のオナニーと比べると魅力的な部分ではないでしょうか。

やや時間と努力を要するとはいえ、ドライオーガズムは誰でもあじわえる快感と言えるでしょう。

オナニーはストレスに対抗する手段でもあるので、ドライオーガズムはストレス解消のための高等テクニックとも言えます。興味があるならば試してみる価値はあるのではないでしょうか。

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